早、『睦月』(1月)も終わり、『如月』(2月)を迎えます。
皆様お変わりはないでしょうか?
『如月、、、、、!』
『きさらぎ』と読みます。2月のことです。
「衣更着」(きさらぎ)
、、、寒さが厳しく、重ね着をする。衣を更に着る季節
「生更木」(きさらぎ)
、、、春に向かって草木が生え始める季節
色々な『説』がある様です。
また、『如月』=2月の別名・別称としては、
「初花月」(はつはなづき)
、、、年が明けて初めて咲く花(多くは梅の花をさしています)を「初花」と云い
年明けに初めて花が咲く月なんです。
「梅月」(ばいげつ・うめづき)
、、、文字通り「梅」の咲く月
「仲春」(ちゅうしゅん)
、、、春(旧暦では1・2・3月)の真ん中の月
などなど、、、。
日本語は季節や天候、色彩などを表す言葉が多いですが、
『如月』『衣更着』『生更木』『初花月』『梅月』『仲春』、、
どれも、言葉として美しい響き(=音=韻)を持っていますね!
『如月』、、、きさらぎ、、、
私が『如月』と聴いて真っ先に思い出すのは
『 願わくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ 』
平安末期の有名な歌人である西行法師(佐藤羲清)の歌です。
『如月の望月』とは『旧暦2月15日の満月』のこと。
現在の3月中旬以降の満月にあたり
『花』つまり『桜花』が『満開のもと』で
『人生の終焉』を迎えたい。
『そう願う!』
なんとも荘厳で美しく、孤独で物悲しく
人の生の儚さ、そして雄大さを感じます。
今、「生」を最大限に謳歌している満開の桜
同じ瞬間に
自分は人生の「終焉」をむかえる。
輪廻転生
同じ西行法師の歌
『 身を捨つる 人はまことに 捨つるかは 捨てぬ人こそ 捨つるなりけれ』
も有名な歌ですね。
出家して身(身分や財産、場合によっては家族や恋人)を捨てた人は
本当に人生を捨ててしまったのだろうか?
いや
俗世間に囚われて己を捨てられない人こそ
本当の自分の人生を捨ててしまったのではないだろうか?
こんな哲学的意味なんでしょうが、、、。
「地球と自分自身には限りなく優しく!」
常々こんな言葉をモットーとしている私です。
凡庸であるが故に、煩悩に苛まれる、、、、。
嗚呼!
考えささられてしまう歌です。
さて、
遥か『平安の古』より『令和の現実』に戻りまして
当院の
『令和二年 如月』の診療日の変更等のお知らせです。
2月11日(火曜日 建国記念の日)
2月24日(月 23日の天皇誕生日位の振り替え休日)
は、午前中は通常診療、午後は6時までの診療となります。
また
2月29日(土曜日)
は、院長所用のため休診とさせて頂きます。
「暖かいお風呂」に入って、
『一句』じゃなかった、『一首』詠むことにしましょうか!
えぇ?。
『 願わくは 桜花の下にて 酒飲まん 、、、、、、、、 !』
和歌の才能の開花は、まだまだらしい、、、。
宜しくお願い致します。