学童期は乳歯列・咬合から永久歯の萌出・交換が始まる混合歯列・咬合時期、やがて永久歯列・咬合期に変化していく時期です。低学年では6歳臼歯(第1大臼歯)が萌出し、前歯の永久歯への交換が始まります。3・4年生になると犬歯や小臼歯など側方歯群の交換が進みます。6年生になる頃には第2大臼歯の萌出も始まります。
この年代になると技術的・理論的なことが概ね理解できるため我々歯科医師は学校歯科医として主に3年生をターゲットにして「虫歯予防のための歯磨き指導」を行います。学校歯科保健授業の一貫として「染め出し」を行い、磨き残しのチェックと共に正しい歯磨きの仕方を学びます。自分自身で行う歯磨き習慣が最も大切ですが、保護者による「仕上げ磨き」は必要と考えます。
高学年になると自分自身で行うブラッシングも技術的にもそして理論的にも理解することができます。毎日の生活習慣の中で歯磨きをしっかり行うようにしましょう。
歯磨きの方法 |
技術的には先ず磨く順番を決めること。咬合面(奥歯の噛み合わせの面・溝)を上下4箇所、そして最後に上下前歯の裏表も4箇所です。歯の面だけでなく歯茎との境目(歯茎部)、歯と歯の間(隣接面)も忘れずに! |
歯ブラシのサイズや種類の選び方について。学童用歯ブラシの選択になります。個人差もありますので歯列の大きさや歯並びの様子、そして持ちやすさなどを基準にして選びます。当然成長とともに歯ブラシは変えていかなければなりません。当院では保護者の仕上げ磨き用も含めて、歯科衛生士が個人にあった最適の歯ブラシをお勧めいたします。
歯磨き粉(歯磨剤)について。子供用の歯磨き粉のご使用をお勧めします。乳幼児のポイントでも述べましたが、現在市販されている子供用の歯磨き剤は、フッ素含有・低研磨剤成分配合が主流です。それに果汁などのフレーバーが添加され味も子供用にアレンジされています。キャラクターデザインなども数多くありますが虫歯予防を目的としたものがお勧めです。
学校の歯科検診の結果「虫歯なし」とされてもかかりつけ歯科医での定期健診を行うとともに積極的に予防を行いましょう。当院では歯科衛生士による歯科医学的専門的歯面清掃・フッ素塗布・シーラント(小窩列溝予防充填)などを行っています。
新しく萌出した永久歯を虫歯にしないことが大切です。乳歯は生え変わってくれますが、永久歯は生え代わりません。一生自分の歯として大切にしていきましょう。当院では、(一社)豊田加茂歯科医師会の「チャレンジ8020事業」として、6歳臼歯を虫歯から守るための活動を推進しています。「チャレンジ8020達成者」には「ホワイトエンジェル」の称号と共に賞状・副賞を贈呈したします。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
9:30-12:30 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × | 〇 |
14:30-19:00 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | △ | × | △ |
※△は14:30-18:00まで(土曜日・祝日は午後18:00まで)
※水曜日午前は基本的に往診のみの対応
休診日 木・日曜日 GW・夏季・年末年始
●歯科矯正治療・高次歯科診療などは専門医療機関に
責任を持ってご紹介致します。